はじめに
粉体・粒体を取り扱う現場では、「流動性(りゅうどうせい)」が搬送効率や設備の安定稼働に大きく影響します。
例えば、
- ホッパーから排出されない
- 配管が詰まりやすい
- 搬送量が安定しない
- ブリッジ現象やラットホール現象が発生する
といったトラブルは、流動性が関係している場合があります。
本記事では、粉体・粒体の流動性とは何か、流動性に影響を与える要因や改善方法について解説します。
流動性とは?
流動性とは、粉体や粒体がどれだけスムーズに流れるかを示す性質です。
流動性が高い材料は搬送や排出がしやすく、流動性が低い材料は設備内に残留したり詰まりやすくなったりします。
粉体搬送設備やホッパーを設計・選定する際には、流動性を考慮することが重要です。
流動性に影響する主な要因
粒径
一般的に粒子が細かいほど粒子同士が付着しやすくなり、流動性が低下します。
一方で粒径が大きい粒体は比較的流れやすい傾向があります。
含水率
粉体が湿気を吸収すると粒子同士が付着しやすくなり、流動性が低下します。
梅雨時期や屋外保管では特に注意が必要です。
粒子形状
球状の粒子は転がりやすく、流動性が高い傾向があります。
角ばった粒子や繊維状の材料は互いに引っ掛かりやすく、流動性が低くなることがあります。
安息角
安息角が小さい材料ほど流動性が高く、大きい材料ほど流れにくい傾向があります。
安息角は流動性を評価する代表的な指標の一つです。
嵩密度
嵩密度(かさみつど)が異なる材料では、搬送や排出の挙動も変化します。
設備設計では嵩密度も考慮する必要があります。
流動性が低いと起こるトラブル
流動性が低い粉体では、
- ブリッジ現象
- ラットホール現象
- ホッパー内の残留
- 配管閉塞
- 搬送能力の低下
などのトラブルが発生しやすくなります。
その結果、設備停止や清掃作業の増加、生産効率の低下につながることがあります。
流動性を改善するポイント
保管環境を見直す
湿気を避けることで、流動性の低下を防ぎやすくなります。
設備を定期的に清掃する
設備内部へ付着した粉体を除去することで、安定した搬送が期待できます。
搬送条件を最適化する
搬送距離やホース径、搬送速度を現場に合わせて調整することで、搬送効率を改善できる場合があります。
粉体特性に合った設備を選ぶ
流動性が低い材料では、材料特性に適した搬送設備を選定することが重要です。
ジェクターによる効率的な搬送
空気搬送機ジェクターは、お手持ちのコンプレッサー(圧縮空気)と接続するだけで、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 排出(散布)
を一台で行える空気搬送機です。
ホースを延長することで、
- 長距離搬送
- 高所への投入
- 狭い場所での搬送
など、多様な現場へ柔軟に対応できます。
また、本体内部にはモーターや回転部などの駆動装置を持たないシンプルなストレート構造を採用しているため、
- 故障リスクを抑えやすい
- メンテナンス負担を軽減できる
- 安定した搬送性能を維持しやすい
という特長があります。
ジェクロンとの組み合わせで作業環境も改善
集粉機(サイクロン式集塵回収装置)ジェクロンを組み合わせることで、
- 搬送物と空気を効率よく分離
- 高性能フィルターによる集塵
- フレコンバッグへの連続回収
が可能になります。
搬送から回収まで効率化できるため、作業環境の改善にも貢献します。
エコ・ワークの対応事例
エコ・ワークでは、
など、多様な粉体・粒体搬送の実績があります。
搬送物の特性や現場環境に合わせた最適な設備をご提案しています。
まとめ
粉体・粒体の流動性は、
- 搬送効率
- 排出性能
- 設備トラブル
- 品質管理
に大きく関わる重要な性質です。
材料の特性を理解し、適切な設備や運用方法を選ぶことで、搬送効率や生産性の向上につながります。
粉体・粒体搬送設備の導入や改善をご検討中の方は、お気軽にエコ・ワークまでお問い合わせください。
関連動画
空気搬送機ジェクター導入事例|タンカー船内 木質ペレット回収・搬送作業
空気搬送機ジェクター導入事例|タンカー船内 PKS回収・搬送作業
空気搬送機ジェクター・分別機ジェクロン導入事例|ブラスト材回収・分別作業
関連記事
安息角とは?粉体・粒体の流れやすさを判断する重要な指標を解説
→ 安息角とは?粉体・粒体の流れやすさを判断する重要な指標を解説
ブリッジ現象とは?ホッパー内で粉体が流れなくなる原因と対策を解説
→ ブリッジ現象とは?ホッパー内で粉体が流れなくなる原因と対策を解説
ラットホール現象とは?粉体・粒体が流れなくなる原因と対策を解説
→ ラットホール現象とは?粉体・粒体が流れなくなる原因と対策を解説
