はじめに
粉体や粒体を空気搬送する現場では、コンプレッサーから供給される圧縮空気が重要な役割を担っています。
しかし、梅雨時期や湿度の高い季節になると、
- 搬送物が固まる
- 配管が詰まる
- 回収効率が低下する
といったトラブルが発生することがあります。
その原因の一つが、コンプレッサーの圧縮空気に含まれる「湿気」です。
本記事では、湿気が粉体搬送へ与える影響と、その対策について解説します。
なぜ圧縮空気に湿気が含まれるのか?
コンプレッサーは周囲の空気を圧縮して使用します。
そのため、空気中の水分も一緒に取り込まれます。
特に、
- 梅雨時期
- 雨天時
- 湿度の高い地域
では圧縮空気に含まれる水分量も増加します。
この水分が粉体搬送時のトラブルにつながることがあります。
湿気によって発生する主なトラブル
粉体の固結
湿気を含んだ空気が粉体へ触れることで、
粉体同士が付着し固まりやすくなります。
特に、
などは影響を受けやすい傾向があります。
配管詰まり
固結した粉体が配管内部へ付着すると、
- 流量低下
- 配管閉塞
- 搬送停止
の原因になります。
ブリッジ現象
ホッパー内部で粉体が固まり、
排出されなくなるケースもあります。
回収効率の低下
粉体の流動性が悪化することで、
本来の搬送能力を発揮できなくなる場合があります。
特に注意が必要な搬送物
湿気の影響を受けやすい代表的な搬送物として、
- 焼却灰
- フライアッシュ
- 微粉体
- 石灰系材料
- セメント系材料
などがあります。
これらの搬送物を扱う現場では、湿度管理が重要になります。
対策① エアドライヤーを活用する
最も一般的な対策がエアドライヤーの導入です。
エアドライヤーによって圧縮空気中の水分を除去することで、
粉体の固結や配管詰まりを防ぎやすくなります。
対策② ドレン管理を徹底する
コンプレッサーやエアタンクには水分が溜まります。
定期的なドレン排出を行うことで、水分混入リスクを低減できます。
対策③ 搬送物の保管環境を見直す
搬送前の資材保管場所も重要です。
湿気を吸った状態で搬送するとトラブルが発生しやすくなります。
ジェクターによる粉体搬送
空気搬送機ジェクターは、お手持ちのコンプレッサーと接続するだけで、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 散布
を行うことができる空気搬送機です。
本体内部にモーターや回転部などの駆動装置を持たないため、
- 故障リスクを抑えやすい
- メンテナンス負担を軽減できる
という特徴があります。
ただし、ジェクターに限らず空気搬送設備全般において、圧縮空気の品質管理は重要です。
特に湿度の高い時期は、エアドライヤーなどの設備を活用しながら安定運転を行うことが推奨されます。
まとめ
梅雨時期や湿度の高い環境では、コンプレッサーの圧縮空気に含まれる水分が原因で、
- 粉体の固結
- 配管詰まり
- ブリッジ現象
- 回収効率低下
などのトラブルが発生することがあります。
安定した粉体搬送を行うためには、
- エアドライヤーの活用
- ドレン管理
- 保管環境の見直し
が重要です。
粉体搬送や回収作業でお困りの方は、お気軽にエコ・ワークまでお問い合わせください。
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