はじめに
粉体搬送設備を運用していると、
- 配管が詰まる
- 搬送量が低下する
- ブロワの負荷が上がる
- 頻繁な清掃が必要になる
といったトラブルが発生することがあります。
配管の詰まりは生産性の低下だけでなく、設備停止やメンテナンスコスト増加の原因にもなります。
本記事では、粉体搬送で配管が詰まる主な原因と対策について解説します。
粉体搬送で配管が詰まる主な原因
1. 搬送速度が不足している
粉体を安定して搬送するためには、一定以上の搬送速度が必要です。
風量不足や配管設計の問題により搬送速度が低下すると、粉体が配管内部に堆積し、やがて閉塞につながります。
特に比重の大きい粉体や粒径の大きな材料では注意が必要です。
対策
- ブロワ能力の見直し
- 配管径の最適化
- 搬送距離に応じた設計
2. 配管内への付着
粉体によっては配管内部へ付着しやすい性質があります。
例えば、
- 小麦粉
- でんぷん
- 一部の食品原料
- 吸湿性の高い粉体
などは配管内部に付着しやすく、徐々に堆積して閉塞を引き起こします。
対策
- 配管材質の見直し
- 定期清掃
- 搬送条件の最適化
3. 水分の影響
粉体搬送では湿気が大敵です。
粉体が水分を吸収すると固まりやすくなり、配管内部でブリッジや閉塞が発生する場合があります。
梅雨時期や屋外設備では特に注意が必要です。
対策
- 吸湿対策
- 原料保管環境の改善
- エア供給系統の管理
4. 配管レイアウトの問題
配管の曲がりが多い場合や急激な方向転換がある場合、粉体が滞留しやすくなります。
また不要に長い配管も搬送効率低下の原因となります。
対策
- 曲管数の削減
- 配管ルートの見直し
- 適切な配管径の選定
5. 粉体特性に適した設備選定ができていない
すべての粉体が同じ条件で搬送できるわけではありません。
粉体によって、
- 粒径
- 比重
- 含水率
- 流動性
が異なります。
設備選定を誤ると、詰まりや搬送能力低下が発生しやすくなります。
対策
- 搬送物に応じた設備選定
- テスト搬送の実施
- 専門業者への相談
現場でよくあるトラブル事例
食品工場での粉体付着
食品原料の搬送設備において、配管内部への付着が原因で搬送量が低下。
配管ルートの見直しと運転条件の改善により安定運転を実現しました。
樹脂ペレット搬送での能力低下
長距離搬送設備において搬送能力が不足し、配管内に材料が滞留。
ジェクターの負圧調整よって改善しました。
詰まりを防ぐためのポイント
配管の詰まりを防ぐためには、
- 搬送物に適した設備選定
- 適切な配管設計
- 定期点検
- 原料管理
が重要です。
トラブル発生後の対応よりも、事前の予防対策の方が大幅にコストを抑えられます。
まとめ
他にも配管閉塞の原因として、ホッパー内で発生するブリッジ現象が関係する場合があります。
詳しくは「ブリッジ現象とは?ホッパー内で粉体が流れなくなる原因と対策」をご覧ください。
粉体搬送における配管詰まりの原因は一つではありません。
搬送速度不足、粉体付着、水分、配管レイアウトなど様々な要因が複雑に絡み合っています。
配管詰まりが頻発する場合は、設備構成や運転条件を見直すことで改善できる可能性があります。
当社では粉体搬送設備に関するご相談を承っております。
搬送能力の改善や設備更新をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
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