この記事でわかること
- 食品工場で扱われる主な粉体・粒体原料
- 原料搬送や設備清掃で発生しやすい課題
- 空気搬送機を活用できる工程
- 食品工場で導入前に確認したいポイント
- ジェクターを活用した設備改善の考え方
はじめに
食品工場では、小麦粉や砂糖、でん粉、調味料、穀物など、多くの粉体・粒体原料が使用されています。
これらの原料は、
- サイロ
- ホッパー
- ミキサー
- 充填設備
- 包装設備
などへ投入され、製品づくりに利用されます。
一方で、
- 原料が床へこぼれる
- 粉じんが発生する
- 設備周辺の清掃に時間がかかる
- 人力での投入作業が負担になる
といった課題を抱える現場も少なくありません。
本記事では、食品工場における粉体・粒体搬送を効率化する方法と、空気搬送機を活用できる工程について解説します。
食品工場で扱われる主な搬送物
食品工場ではさまざまな原料が搬送されています。
代表例として、
- 小麦粉
- 米粉
- コーンスターチ
- 砂糖
- 塩
- パン粉
- ココア
- コーヒー粉
- 香辛料
- 調味料
- 穀物
- 豆類
- ペレット状原料
などがあります。
原料によって粒径や比重、流動性が異なるため、搬送方式もそれぞれ異なります。
食品工場で発生しやすい課題
原料のこぼれ
原料投入時やコンベア搬送時には、床面へ粉体や粒体がこぼれる場合があります。
放置すると、
- 原料ロス
- 清掃時間の増加
- 作業環境の悪化
につながる可能性があります。
粉じんの飛散
小麦粉やでん粉などの細かな粉体では、投入時や搬送時に粉じんが発生することがあります。
設備周辺へ粉じんが堆積すると、
- 清掃作業の増加
- 設備への付着
- 作業環境の悪化
などの原因になります。
人力による投入・回収
フレコンバッグや紙袋から原料を投入している現場では、
- 持ち上げ作業
- 開袋作業
- ホッパーへの投入
- 原料回収
などを人力で行っているケースもあります。
作業量が増えるほど、身体への負担も大きくなります。
設備停止中の清掃
設備内部やホッパー周辺には、運転を続けるうちに粉体が堆積することがあります。
設備停止中にまとめて清掃を行う場合、広範囲を人力で回収するため時間を要することがあります。
空気搬送機を活用できる工程
床面へこぼれた原料の回収
設備周辺へこぼれた粉体を吸引し、
- 回収容器
- フレコンバッグ
- ドラム缶
などへ直接搬送できます。
ホッパーへの原料投入
フレコンバッグや保管容器からホッパーへ原料を搬送する用途にも活用できます。
投入先が高所にある場合でも、ホースを延長することで対応できる可能性があります。
設備周辺の清掃
ホッパーやミキサー周辺へ堆積した粉体を効率よく回収することで、設備停止時間の短縮につながる場合があります。
サイロ周辺の残材回収
サイロ下部やコンベア周辺へ堆積した原料の回収にも活用できる可能性があります。
狭い場所でもホースを延長することで作業しやすくなる場合があります。
導入時に確認したいポイント
食品工場では衛生管理が重要になるため、搬送能力だけでなく設備構成も重要になります。
導入前には、
- 搬送物の粒径
- 比重
- 水分量
- 搬送距離
- 必要搬送量
- コンプレッサー容量
- 清掃方法
- 使用環境
などを確認することが重要です。
また、搬送物によっては割れやすい粒体もあるため、搬送による品質への影響も確認します。
ジェクターを活用した設備改善
空気搬送機ジェクターは、お手持ちのコンプレッサー(圧縮空気)と接続するだけで使用できます。
ジェクターは、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 排出(散布)
を1台で行える空気搬送機です。
本体内部はシンプルなストレート構造で、駆動部を持たないことが特徴です。
食品工場では、
- 原料回収
- ホッパーへの投入
- フレコンバッグからの搬送
- 設備周辺の清掃
- 定修工事時の残材回収
などへの活用が考えられます。
搬送物によって適した設備構成は異なるため、エコ・ワークでは実際の搬送物を使用した搬送テストをご提案しています。
排出部の摩耗対策
空気搬送設備では、排出部が最も摩耗しやすい箇所です。
食品原料は鉱物系原料ほど摩耗性は高くありませんが、長期間の使用ではホースや排出口に摩耗が生じる場合があります。
エコ・ワークでは、搬送物に応じて排出部へ接続するセラミック補強耐摩耗ホースをご提案しています。
搬送物の種類や使用頻度に応じて適切なホースを選定することで、設備の安定稼働につながります。
エコ・ワークのサポート
エコ・ワークでは、食品原料の種類や現場条件を確認したうえで、空気搬送機ジェクターを活用した設備構成をご提案しています。
食品工場では原料ごとに、
- 粒径
- 比重
- 水分量
- 流動性
- 割れやすさ
- 吸湿性
などが異なるため、名称だけでは搬送の可否を判断できません。
そのため、実際の搬送物を使用した搬送テストを行い、
- 安定して吸引できるか
- 必要な搬送能力を確保できるか
- 原料の品質へ影響がないか
- 配管内で詰まりが発生しないか
- 適切なホース径や設備構成はどれか
などを事前に確認しています。
「小麦粉の回収作業を効率化したい」
「フレコンバッグからホッパーへ投入したい」
「設備停止中の清掃時間を短縮したい」
「人力で行っている原料搬送を改善したい」
といったご相談にも対応しています。
まとめ
食品工場では、小麦粉や米粉、砂糖、でん粉、調味料、穀物など、多種多様な粉体・粒体を取り扱います。
これらの搬送・回収作業を効率化することで、
- 作業者の負担軽減
- 原料ロスの低減
- 清掃作業の効率化
- 作業環境の改善
- 設備停止時間の短縮
につながる可能性があります。
一方で、食品原料は粒径や流動性、水分量、吸湿性などが大きく異なるため、それぞれの原料に適した設備選定が重要です。
設備導入をご検討の際は、実際の搬送物を使用した搬送テストを行い、現場に適した設備構成を検討することをおすすめします。
設備導入や設備改善をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
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