この記事でわかること
はじめに
工場や発電所、焼却施設、港湾設備などでは、
- 重機が進入できない
- 作業スペースが狭い
- 高所で作業する必要がある
といった現場が少なくありません。
このような場所では、フォークリフトやショベル、バキューム車などの大型設備を使用できず、資材回収を人力に頼らざるを得ないケースがあります。
その結果、
- 作業時間が長くなる
- 作業員の身体的負担が大きくなる
- 多くの人員が必要になる
- 安全面のリスクが増える
といった課題につながります。
本記事では、狭所・高所における資材回収の課題と、空気搬送機を活用した効率化方法について解説します。
狭所・高所作業で発生する課題
重機が搬入できない
設備の構造や現場条件によっては、
- フォークリフト
- ショベル
- バキューム車
などを作業場所まで入れられないことがあります。
例えば、
- タンカーの船倉
- ボイラー内部
- 橋梁足場
- 地下ピット
- 工場設備の内部
などです。
こうした現場では、大型設備を使えないため、人力による回収作業が中心になりやすくなります。
作業員の身体的負担が大きい
狭所や高所では、
- 資材を集める
- スコップで掻き出す
- 袋へ詰める
- 搬出口まで運ぶ
といった作業を人力で行うことがあります。
粉体や粒体そのものが重くなくても、同じ作業を繰り返すことで作業員への負担は大きくなります。
さらに、高温環境や粉じんが発生する現場では、作業時間をできるだけ短縮することも重要です。
安全面のリスクも考える必要がある
狭所・高所での作業では、
- 転倒
- 落下
- 粉じんへのばく露
- 重量物の運搬
などのリスクもあります。
そのため、
「人が資材を運ぶ」工程そのものを減らす
という考え方が重要になります。
どのような現場で課題になりやすい?
タンカー船内
木質ペレットやPKSなどを輸送したタンカーでは、荷揚げ後に船倉の隅や壁際へ資材が残ることがあります。
船倉内部は重機が入りにくく、残った資材を人力で集めて回収する必要がある場合があります。
特に夏場は荷室内に熱がこもりやすく、作業員への負担がさらに大きくなります。
ボイラー・炉内部
定期点検やメンテナンスでは、
などを設備内部から回収する作業が発生することがあります。
設備内部はスペースが限られているため、大型の搬送設備を持ち込むことが難しいケースがあります。
橋梁塗装工事
橋梁の塗替え工事では、足場上で、
- ブラスト材
- 研削材
- 塗膜片
などが発生します。
これらを人力で回収して地上へ搬出すると、大きな作業負担になります。
また、高所での作業時間そのものを短縮することも重要です。
工場設備内部
工場では設備メンテナンス時に、
などを回収する作業が発生することがあります。
既存設備や配管があるため、フォークリフトや大型搬送設備を作業場所まで近づけられないケースもあります。
既存記事でも、タンカー船内、ボイラー内部、橋梁塗装、工場設備内部などが代表的な狭所・高所の回収現場として整理されています。
狭所・高所作業を効率化する方法
搬送設備を作業場所へ持ち込むのではなく、ホースを伸ばす
重機が入らない現場では、
「機械本体を作業場所へ入れる」
という発想ではなく、
「ホースだけを作業場所まで伸ばす」
という方法が有効です。
空気搬送機では、ホースを利用して資材を吸引・搬送できるため、設備本体を狭い場所へ持ち込む必要がありません。
回収した資材をそのまま離れた場所へ搬送する
狭所から資材を回収できても、その後に人力で運搬していては省力化の効果が小さくなります。
例えば、
回収場所 → バケツ → 台車 → フレコン
という工程が必要であれば、多くの人手がかかります。
空気搬送を利用すれば、
回収場所 → ホース → フレコン・回収設備
という一連の搬送が可能になります。
既存記事でも、搬送設備の活用、長距離搬送、回収と袋詰めの同時化が効率化策として紹介されています。
ジェクターによる狭所・高所回収
空気搬送機「ジェクター」は、お手持ちのコンプレッサー(圧縮空気)と接続することで、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 排出(散布)
を1台で行うことができます。
また、
- シンプルなストレート構造
- 本体内部にモーターなどの駆動部を持たない
という特徴があります。
そのため、
- 故障リスクを抑えやすい
- メンテナンス負担が比較的少ない
- 現場で扱いやすい
といったメリットがあります。
排出側は200m程度の長距離搬送にも対応可能
狭所回収でジェクターが強みを発揮するポイントの一つが、回収後の長距離搬送です。
搬送物やコンプレッサー能力、ホース径、搬送ルートなどの条件によって異なりますが、ジェクターでは排出側で200m程度の長距離搬送が可能なケースがあります。
つまり、
「機械を作業場所まで持ち込めない」
場合でも、
ジェクターを作業場所の近くに配置し、排出側ホースを遠くまで伸ばす
という運用が可能です。
例えば、
- 船倉から岸壁側へ搬送
- 工場内部から屋外へ排出
- 地下ピットから離れた回収場所へ搬送
- 建屋内から別の設備へ搬送
といった使い方が考えられます。
条件によっては高さ100m程度の高所搬送にも対応
ジェクターは水平搬送だけでなく、高所への搬送にも対応できます。
搬送条件によりますが、高さ100m程度まで搬送可能なケースもあります。
そのため、
- 地上から高所ホッパーへ投入
- 建屋上部の設備へ搬送
- 地下設備から地上へ回収
- 高低差の大きいプラント内搬送
などにも活用できる可能性があります。
ただし、搬送可能な高さは、
- 搬送物の粒径
- 比重
- 含水率
- 流動性
- 必要搬送量
- コンプレッサー能力
- ホース径
- 曲がり
- 水平距離
などによって変わります。
そのため、現場条件を確認したうえで設備を選定することが重要です。
吸引側は5m程度を推奨
ジェクターでは、吸引側と排出側で考え方が異なります。
吸引側は5m程度を推奨しています。
実際には吸引側を10m程度で使用しているお客様もいますが、基本的にはジェクター本体を回収場所の近くへ設置する方が効率的です。
つまり、
吸引側は短く、排出側を長くする
という配置が、ジェクターを活用するうえで重要なポイントになります。
粉じん対策にはジェクロンとの組み合わせ
焼却灰やフライアッシュ、ブラスト材など、粉じんが発生しやすい資材を扱う場合には、集粉機「ジェクロン」と組み合わせる方法もあります。
ジェクロンでは、
- 搬送物と空気の分離
- フィルターによる集粉
- フレコンバッグへの連続回収
を行うことができます。
そのため、
- 粉じん飛散の抑制
- 作業環境改善
- 回収効率向上
につながります。
既存記事でも、ジェクターとジェクロンの組み合わせによって、粉じん対策とフレコン回収を同時に行う構成が紹介されています。
エコワークでは全国の現場で運用指導を行っています
狭所や高所では、設備を導入するだけで作業が効率化するとは限りません。
重要なのは、
- ジェクターをどこへ配置するか
- 吸引ホースをどのように取り回すか
- 排出側をどこへつなぐか
- どの程度のエア量で運転するか
など、現場に合わせた運用方法です。
エコワークでは、ジェクターを販売するだけでなく、全国の現場で操作方法や効率的な運用方法の指導も行っています。
現場条件や搬送物を確認しながら、実際に作業するスタッフが運用しやすい方法をご提案します。
エコワークの対応事例
エコワークでは、
港湾荷役
- 木質ペレット回収
- PKS回収
焼却施設
- 焼却灰回収
- フライアッシュ回収
橋梁塗装工事
- ブラスト材回収
- 研削材回収
工場設備
- 溶接砂回収
- セラミックボール回収
- パーライト回収
など、さまざまな現場に対応しています。
まとめ
重機が入れない狭所や高所での資材回収では、
- 作業負担
- 人手不足
- 安全対策
- 搬出作業
など、多くの課題があります。
このような現場では、
「重機を入れる」のではなく、「ホースを作業場所まで伸ばす」
という空気搬送の考え方が有効です。
ジェクターでは条件によって、
- 排出側200m程度の長距離搬送
- 高さ100m程度の高所搬送
にも対応できる可能性があります。
さらに、吸引側を作業場所の近くに配置することで、狭所から回収した資材を離れた場所まで一気に搬送することができます。
エコワークでは、設備の販売だけでなく、全国で実際の使い方や運用方法の指導も行っています。
「重機が入らない」「高所なので搬出が大変」「人力回収を減らしたい」
といった課題がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
現場条件を確認したうえで、最適な搬送方法をご提案いたします。
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