粉体・粒体をフレコンバッグへ効率よく回収するには?ジェクター+ジェクロンの活用方法を解説

この記事でわかること

  • 粉体・粒体をフレコンバッグへ回収する際の課題
  • 人力による袋詰め・積み替え作業の問題点
  • ジェクターとジェクロンを組み合わせる仕組み
  • 搬送物と空気を分離して回収する方法
  • ジェクロンの集粉フィルターと自動逆洗機能
  • 回収場所とフレコン設置場所を離すメリット
  • 灰や微粉体を回収するときのポイント
  • ジェクター・ジェクロン導入前に確認したい条件

はじめに

工場やプラントで粉体・粒体を回収したあと、

「最終的にどうやってフレコンバッグへ入れるか」

が課題になることがあります。

例えば、

粉体をスコップで回収
↓
バケツへ入れる
↓
台車で運搬
↓
フレコンバッグへ投入

という作業です。

粉体を回収できたとしても、その後に人力で積み替えているのであれば、

  • 作業人数が必要
  • 重労働になる
  • 作業時間がかかる
  • 粉じんが発生しやすい
  • 材料を何度も持ち替える

といった問題が残ります。

そこで検討できるのが、

空気搬送機「ジェクター」と集粉機「ジェクロン」を組み合わせ、吸引・搬送した材料をフレコンバッグへ回収する方法

です。

本記事では、粉体・粒体をフレコンバッグへ効率よく回収する方法と、ジェクター+ジェクロンを活用するメリットについて解説します。


粉体・粒体の回収は「吸った後」まで考える

粉体回収設備を検討するとき、

「この材料を吸えるか?」

「何m先まで送れるか?」

に注目しがちです。

もちろん重要なポイントですが、実際の作業では、

搬送した材料を最後にどのような状態で回収するか

まで考える必要があります。

例えば、

床面の粉体
↓
吸引
↓
50m搬送

できても、50m先で材料を床へそのまま排出するのであれば、再び回収作業が必要になります。


最終回収までつなげる

理想的なのは、

粉体を吸引
↓
搬送
↓
空気と搬送物を分離
↓
フレコンバッグへ回収

までを一連の作業にすることです。

そこでジェクロンを使用します。


ジェクターとジェクロンの役割

ジェクターとジェクロンでは役割が異なります。

ジェクター

粉体・粒体を、

  • 吸引
  • 搬送
  • 投入
  • 排出

する空気搬送機です。

ジェクロン

ジェクターから送られてきた、

搬送物+搬送空気

を受け入れ、

  • 搬送物と空気を分離
  • 集粉
  • 搬送物を回収

する設備です。

つまり、

ジェクターで運び、ジェクロンで回収する

という関係になります。


基本的な設備構成

フレコンバッグへ回収する場合には、

回収物
↓
吸引ホース
↓
ジェクター
↓
排出ホース
↓
ジェクロン
↓
フレコンバッグ

という設備構成を検討できます。

これによって、

吸引 → 搬送 → 集粉 → フレコン回収

までをつなげることができます。


なぜジェクターだけではなくジェクロンを使う?

ジェクターでは、圧縮空気によって粉体・粒体を搬送します。

そのため排出側からは、

搬送物と空気

が一緒に送られてきます。

粒の大きな材料で、搬送先の設備へそのまま投入できる場合には、ジェクターだけで対応できるケースもあります。

一方、

  • 微粉体
  • 灰
  • 粉じんが発生しやすい材料
  • フレコンバッグへ回収したい材料

では、搬送空気を処理しながら材料を回収する設備が必要になる場合があります。


ジェクロンで搬送物と空気を分離する

ジェクロン内部へ、

搬送物+空気

が送られてくると、内部で搬送物と空気を分離します。

搬送物は下部へ落下。

空気はフィルターを通り、ターボファン側から排気されます。

つまり、

搬送物 → フレコン側へ

空気 → フィルターを通して排気

という流れになります。


微負圧状態で回収する

ジェクロンでは、内部を微負圧状態に調整しながら運転します。

ジェクターから送られてきた搬送空気を適切に処理しながら、搬送物を内部で回収する仕組みです。

そのため、

ホースの出口をそのままフレコンバッグへ差し込む方法とは異なり、搬送空気を処理しながら回収できる

ことが大きな特徴です。


フレコンへ直接排出するだけでは問題になる場合がある

例えば微粉体を、

ジェクター
↓
排出ホース
↓
フレコンバッグ

へそのまま排出すると、搬送空気も一緒に送り込まれます。

材料によっては、

  • 粉じんが舞う
  • フレコン内部へ空気が入り続ける
  • 周囲へ粉体が飛散する

などの問題につながる可能性があります。

そのため、微粉体などでは、

搬送物と空気を分離する工程

が重要になります。


ジェクロンには集塵フィルターを搭載

ジェクロン内部では、搬送空気をフィルターへ通して排気します。

これによって、空気中に含まれる細かな粉じんを捕集します。

特に、

などでは、搬送先の集粉まで考えた設備構成が重要です。


自動逆洗機能でフィルターを清掃

粉じんを集塵フィルターで捕集し続けると、フィルター表面へ少しずつ粉じんが付着します。

ジェクロンには、

パルスエアー式の自動逆洗機能

が搭載されています。

逆洗によって、フィルターへ付着した粉じんを落としながら運転します。


逆洗とは?

通常運転では、

搬送空気
↓
フィルター

の方向へ空気が流れます。

逆洗では、パルス状の空気を利用してフィルターに付着した粉じんを払い落とします。

これによって、フィルターへ粉じんが蓄積し続けることを抑え、集塵性能を維持しやすくします。


インバーターで風量を調整

ジェクロンでは、インバーターによってターボファンの風量を調整します。

現場条件や使用するジェクターなどに合わせながら、ジェクロン内部を適切な状態に調整して運転します。

そのため、

ジェクターとジェクロンを単純につなぐだけではなく、搬送条件に合わせて設備全体を調整する

ことが重要です。


フレコンバッグへの連続回収

ジェクロンを利用する大きなメリットが、

搬送された材料をフレコンバッグへ連続的に回収できること

です。

例えば、

床面に堆積した灰
↓
ジェクターで吸引
↓
50m搬送
↓
ジェクロンで集粉
↓
フレコンバッグへ回収

という作業を構成できます。


人力による積み替え工程を減らせる

従来、

粉体をスコップで回収
↓
バケツへ投入
↓
台車へ載せる
↓
回収場所まで移動
↓
フレコンへ投入

していた場合、

同じ材料を何度も人が扱っています。

ジェクター+ジェクロンなら、

粉体
↓
吸引
↓
搬送
↓
フレコン回収

までつなげられるため、

途中の積み替え・運搬工程を減らせる可能性

があります。


「人が材料を運ぶ」から「ホースを操作する」へ

空気搬送を利用すると、材料そのものはホース内部を移動します。

作業員は、

  • 吸引ホースの操作
  • 設備確認
  • フレコン交換

などを行います。

そのため、

人が粉体を持ち上げて歩く作業

を減らせる可能性があります。


フレコンバッグを回収物のすぐ横へ置く必要がない

これはジェクター+ジェクロンの大きなメリットです。

例えば、

  • 設備内部が狭い
  • ピット周辺にスペースがない
  • 工場内の通路を塞ぎたくない
  • 回収場所にフォークリフトが入れない

といった現場があります。

この場合でも、

回収物の近くへジェクターを置き、排出ホースでフレコン回収場所まで搬送する

方法を検討できます。


回収しやすい場所へジェクロンを設置する

例えば、

設備内部
↓
ジェクター
↓
排出ホース50m
↓
建屋外
↓
ジェクロン
↓
フレコン

という配置です。

フレコン交換やフォークリフトでの搬出を考えると、

狭い作業場所より、広い場所へ回収物を送った方が作業しやすい

場合があります。


ジェクターなら排出側200m程度の搬送が可能なケースもある

ジェクターでは搬送条件によって、

排出側で200m程度の長距離搬送

が可能なケースがあります。

そのため、

回収場所
↓
ジェクター
↓
長距離搬送
↓
ジェクロン
↓
フレコン

という設備構成も検討できます。

ただし、実際の搬送距離や搬送能力は、

  • 搬送物
  • 粒径
  • 比重
  • 水分
  • 搬送量
  • ホース径
  • 高低差
  • 曲がり
  • 圧縮空気

などによって変わります。


吸引側は5m程度を推奨

ジェクターでは、

吸引側を短くし、長い距離は排出側で送る

という考え方が基本です。

吸引側は5m程度を推奨しています。

現場によっては10m程度で使用しているケースもあります。

例えば、

回収物
↓
吸引5m
↓
ジェクター
↓
排出100m
↓
ジェクロン
↓
フレコン

という配置です。


高低差がある現場でも検討できる

ジェクターでは条件によって、

高さ100m程度の搬送が可能なケース

もあります。

例えば、

地下設備
↓
ジェクター
↓
地上
↓
ジェクロン
↓
フレコン

という設備構成です。

地下やピット、高所など、フレコンバッグを直接持ち込みにくい場所からの回収にも活用できる可能性があります。


活用例① 焼却灰・フライアッシュの回収

焼却灰やフライアッシュは、細かな粉じんを含むことがあります。

こうした材料では、

吸えるか・送れるか

だけではなく、

搬送したあとにどう集粉・回収するか

まで考えることが重要です。


灰をフレコンへまとめて回収

例えば、

焼却設備内部
↓
ジェクター
↓
ジェクロン
↓
フレコンバッグ

という構成です。

これによって、

  • 吸引
  • 搬送
  • 集粉
  • フレコン回収

までを一連の作業として構成できます。


活用例② ブラスト材の回収

橋梁塗装や鋼構造物の塗装工事では、使用済みブラスト材を回収する作業があります。

ブラスト材は重量があり、大量に回収する場合には人力作業の負担も大きくなります。

ジェクターで資材を搬送し、回収側で集粉設備を組み合わせることで、作業工程を効率化できる場合があります。


摩耗性の高い材料ではホース対策も重要

ブラスト材などでは、搬送できることだけでなく、

ホースや設備の摩耗

も考える必要があります。

ジェクターでは特に排出側が摩耗しやすいため、搬送物によって耐摩耗仕様のホースなどを検討します。


活用例③ 工場内清掃

例えば、

  • コンベア下
  • 設備周辺
  • 床面
  • ピット周辺

などへ粉体が堆積する工場です。

毎日、

スコップ
↓
バケツ
↓
フレコン

で回収している場合には、

ジェクター
+
ジェクロン

による吸引回収へ変更できないか検討します。


清掃物を一か所へ集約できる

工場内に清掃場所が複数ある場合にも、

ジェクターを移動
↓
各場所から吸引
↓
ジェクロン設置場所へ搬送

という運用を検討できます。

フレコンの交換・搬出場所を集約できれば、回収後の作業も整理しやすくなります。


活用例④ 定修工事

プラントの定期修繕では、

  • 焼却灰
  • 保温材
  • 各種粉体・粒体

などを設備内部から回収する作業が発生することがあります。

限られた停止期間内で作業するため、

回収だけでなく、その後の袋詰め・搬出まで効率化できるか

が重要です。


「回収」と「袋詰め」を別工程にしない

例えば、

設備内部から回収
↓
一時容器へ入れる
↓
別の場所へ運ぶ
↓
フレコンへ積み替える

より、

設備内部
↓
ジェクター
↓
ジェクロン
↓
フレコン

とできれば、中間工程を減らせる可能性があります。


ジェクロンのJC400とJC900

ジェクロンには、

JC400

と、

JC900

があります。

JC400はコンパクトで、対応ジェクターはJT19・JT38です。

JC900はJT19~JT75に対応し、複数のジェクターを使用する場合や大量回収を行うケースにも対応します。


どちらを選ぶかは現場条件で決める

単純に、

「回収量が多そうだからJC900」

と決めるのではなく、

  • 使用するジェクター
  • 搬送物
  • 必要回収量
  • 設置スペース
  • 作業方法

などから選定します。


JC400が検討しやすいケース

例えば、

  • JT19・JT38を使用する
  • 設置スペースが限られている
  • 比較的コンパクトな構成にしたい

場合です。


JC900が検討しやすいケース

例えば、

  • JT50・JT75を使用する
  • 大量回収したい
  • 複数台のジェクターを使用する

といった場合です。


フレコン回収で確認したいこと① 搬送物

最も重要なのは、

何を回収するのか

です。

例えば、

などでは、それぞれ性状が異なります。

エコ・ワークでは、焼却灰・フライアッシュ・ブラスト材・木質ペレット・PKSなど、多様な粉体・粒体の回収実績があります。


フレコン回収で確認したいこと② 回収量

例えば、

1回100kg

と、

1日数t

では必要な設備構成が変わります。

確認したいのは、

  • 1回の回収量
  • 1時間あたり必要処理量
  • 1日の総回収量

です。


「回収できる」だけでなく処理時間を見る

設備導入では、

最終的にフレコンへ入るか

だけでは十分ではありません。

例えば、

1t回収するのに5時間

かかるのであれば、

1時間以内に終わらせたい現場には適していません。

そのため必要な処理能力まで確認します。


フレコン回収で確認したいこと③ 搬送距離

ジェクターからジェクロンまで、

  • 何mあるか
  • 高低差はあるか
  • 曲がりはいくつあるか

を確認します。

直線50mと、設備を何度も迂回する50mでは搬送条件が異なります。


フレコン回収で確認したいこと④ 圧縮空気

ジェクターは圧縮空気を動力として使用します。

圧縮空気は、

から供給できます。

工場エアーを利用する場合には、

  • 圧力
  • 空気量
  • 配管径
  • 取り出し口

などを確認します。


ジェクロン側には電源も必要

ジェクロンでは、ターボファンなどを使用するため電源条件も確認します。

そのため、

ジェクター本体
→ 圧縮空気

ジェクロン
→ 必要な電源・圧縮空気

というように、システム全体の設備条件を確認することが重要です。


フレコン回収で確認したいこと⑤ 設置スペース

ジェクロンとフレコンを設置する場所には、

  • 設備本体
  • フレコンバッグ
  • フレコン交換
  • フォークリフト
  • 作業員

のスペースが必要です。


回収後の搬出まで考える

フレコンへ回収できても、

「フォークリフトで取り出せない」

となれば運用しにくくなります。

そのため、

どこで回収すると、その後の搬出まで行いやすいか

という視点でジェクロンの設置場所を考えます。


設置場所を自由に考えられるのが空気搬送の強み

回収物のすぐ横にフレコンを置くことを前提にせず、

フレコン交換・搬出しやすい場所まで材料を送る

という考え方ができます。

これは長距離搬送が可能なジェクターと、集粉・回収を行うジェクロンを組み合わせる大きなメリットです。


フレコン交換時の運用も考える

大量回収では、

フレコンが満杯
↓
交換
↓
再び回収

という作業が発生します。

設備選定では、

  • 1袋あたりの回収量
  • 交換頻度
  • フォークリフト動線
  • 作業人数

まで含めて考えると、実際の運用をイメージしやすくなります。


「ジェクロンが必要か分からない」段階でも相談できる

すべての現場でジェクロンが必要なわけではありません。

例えば、ジェクターからそのまま設備やホッパーへ投入できる場合には、ジェクロンを使わないケースもあります。

一方、

  • フレコンへ回収したい
  • 微粉体を扱う
  • 粉じんが気になる
  • 搬送空気と材料を分離したい

場合にはジェクロンを検討します。


現在の作業をそのまま教えてください

例えば、

「焼却灰を3人でスコップ回収し、最後にフレコンへ入れています」

「ジェクターで吸いたいが、出口側をどうすればいいか分かりません」

「50m離れた場所へフレコンを置きたいです」

といった内容からでも検討できます。


現場写真から設備構成を考える

ご相談時には、

  • 搬送物
  • 現在の回収場所
  • ジェクター設置候補
  • ジェクロン設置候補
  • ホースルート
  • フレコン搬出場所

などの写真があると設備構成を検討しやすくなります。

詳細な図面がなくても、分かる範囲からご相談いただけます。


必要に応じてデモで確認

エコ・ワークでは、現場条件や搬送物を確認したうえで、ジェクターやジェクロンのデモンストレーションにも対応しています。

例えば、

  • 実際に搬送できるか
  • 必要な回収量を確保できるか
  • フレコン回収まで問題なく行えるか
  • 作業人数を減らせそうか

などを確認できます。


全国で運用方法もご案内

ジェクター+ジェクロンは、

設備をつなげれば終わり

ではありません。

実際には、

  • ジェクターの設置位置
  • 吸引方法
  • 排出ホースのルート
  • ジェクロンの設置位置
  • フレコン交換方法

などによって作業性が変わります。

エコ・ワークでは、機器の販売だけでなく、全国の現場で使い方や運用方法の指導も行っています。


まとめ

粉体・粒体をフレコンバッグへ回収する場合には、

材料をどう吸うか・どう運ぶかだけでなく、搬送空気と材料をどう分離して最終回収するか

まで考えることが重要です。

ジェクターとジェクロンを組み合わせれば、

吸引
↓
搬送
↓
集粉
↓
フレコン回収

までを一連の工程として構成できます。

ジェクロンには、

  • 集塵フィルター
  • インバーターによる風量制御
  • パルスエアー式自動逆洗機能

があり、ジェクターから送られてきた搬送物と空気を分離しながら回収できます。

特に、

  • 焼却灰
  • フライアッシュ
  • ブラスト材
  • 工場内の堆積粉体

などを回収し、最終的にフレコンバッグへまとめたい現場で活用できます。

またジェクターでは、条件によって、

排出側200m程度の長距離搬送

や、

高さ100m程度の搬送

にも対応できる可能性があります。

吸引側は5m程度を推奨しており、現場によっては10m程度で使用しているケースもあります。

「ジェクターで吸った後、どうやってフレコンへ回収すればいい?」

「排出すると粉じんが舞ってしまう」

「回収場所の近くにフレコンを置けない」

「人力で袋詰めしている作業を減らしたい」

「JC400とJC900のどちらが合うか分からない」

という場合には、お気軽にエコ・ワークまでお問い合わせください。

搬送物の吸引から長距離搬送、集粉、フレコン回収まで、現場に合わせた設備構成をご提案いたします。


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