この記事でわかること
- 樹脂工場で扱われる粉体・ペレット原料の種類
- 原料搬送や設備清掃で発生しやすい課題
- 空気搬送機を活用できる工程
- 導入前に確認したいポイント
- ジェクターを活用した設備改善の考え方
はじめに
樹脂工場では、プラスチック製品の製造に使用する粉体やペレット状の原料を日常的に搬送しています。
代表的な搬送物には、
- 樹脂ペレット
- 樹脂粉末
- マスターバッチ
- フィラー
- 炭酸カルシウム
- タルク
- ガラスビーズ
- 添加剤
などがあります。
これらの原料はサイロやホッパー、混合設備、押出機などへ投入されますが、
- 原料が床へこぼれる
- ペレットが設備周辺へ散乱する
- 粉体が堆積する
- 清掃作業に時間がかかる
といった課題が発生することがあります。
本記事では、樹脂工場における原料搬送や設備清掃を効率化する方法について解説します。
樹脂工場で扱われる主な搬送物
樹脂工場では、製品や用途によってさまざまな原料を使用します。
代表例として、
- PE(ポリエチレン)ペレット
- PP(ポリプロピレン)ペレット
- ABS樹脂
- PVC樹脂
- PET樹脂
- 樹脂粉末
- マスターバッチ
- 炭酸カルシウム
- タルク
- ガラスビーズ
- 各種添加剤
などがあります。
粉体と粒体が混在する現場も多く、それぞれに適した搬送方法を検討することが重要です。
樹脂工場で発生しやすい課題
ペレットの散乱
樹脂ペレットは設備周辺へ落下すると、回収作業が必要になります。
放置すると、
- 原料ロス
- 作業環境の悪化
- 清掃時間の増加
につながる場合があります。
粉体原料の堆積
添加剤やフィラーなどの粉体は、設備周辺やホッパー下部へ堆積することがあります。
堆積量が増えると、設備清掃の負担も大きくなります。
人力による投入作業
フレコンバッグや紙袋からホッパーへ投入している現場では、
- 原料を持ち上げる
- 開袋する
- 投入する
といった作業を人力で行っているケースがあります。
原料量が増えるほど作業負担も大きくなります。
設備停止中の清掃
押出機や混合設備、サイロ周辺では、定期的な設備清掃が必要になります。
狭い場所や設備下部へ堆積した原料は、人力では回収に時間を要することがあります。
空気搬送機を活用できる工程
床面へ散乱したペレットの回収
散乱した樹脂ペレットを吸引し、
- フレコンバッグ
- 回収容器
- ドラム缶
などへ搬送できる可能性があります。
粉体原料の回収
設備周辺へこぼれた粉体原料を効率よく回収することで、清掃時間の短縮につながる場合があります。
ホッパーへの投入
フレコンバッグや保管容器からホッパーや混合設備へ搬送する用途にも活用できます。
高所への投入が必要な場合でも、ホースを延長することで対応できる可能性があります。
設備周辺の清掃
押出機や混合設備周辺へ堆積した粉体やペレットを回収することで、設備停止時間の短縮につながる場合があります。
導入時に確認したいポイント
樹脂原料は種類によって性質が異なるため、導入前には、
などを確認することが重要です。
特にガラスビーズや無機フィラーなど摩耗性の高い原料では、ホースの材質も重要になります。
ジェクターを活用した設備改善
空気搬送機ジェクターは、お手持ちのコンプレッサー(圧縮空気)と接続するだけで使用できます。
ジェクターは、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 排出(散布)
を1台で行える空気搬送機です。
本体内部はシンプルなストレート構造で、駆動部を持たないことが特徴です。
樹脂工場では、
- 樹脂ペレットの回収
- 粉体原料の回収
- ホッパーへの投入
- フレコンバッグからの搬送
- 設備周辺の清掃
などへの活用が考えられます。
搬送物によって適した設備構成は異なるため、エコ・ワークでは実際の搬送物を使用した搬送テストをご提案しています。
排出部の摩耗対策
空気搬送設備では、排出部が最も摩耗しやすい箇所です。
ガラスビーズや無機フィラーなど摩耗性の高い原料を搬送する場合は、ホースや排出口が摩耗する可能性があります。
エコ・ワークでは、摩耗性の高い搬送物には排出部へ接続するセラミック補強耐摩耗ホースをご提案しています。
搬送物の性状に合わせたホースを選定することで、設備の安定稼働や交換頻度の低減につながります。
エコ・ワークのサポート
エコ・ワークでは、樹脂原料の種類や現場の設備構成を確認したうえで、空気搬送機ジェクターを活用した設備改善をご提案しています。
樹脂工場では、ペレットや粉体原料によって、
- 粒径
- 比重
- 流動性
- 摩耗性
- 搬送距離
- 搬送量
などが異なるため、設備の選定は搬送物に合わせて行うことが重要です。
導入前には実際の搬送物を使用した搬送テストを行い、
- 安定して吸引・搬送できるか
- 必要な搬送能力を確保できるか
- 原料の破損や品質への影響はないか
- 配管内で詰まりが発生しないか
- 現場に適したホース径や設備構成はどれか
などを確認しています。
「散乱したペレットを効率よく回収したい」
「フレコンバッグからホッパーへ原料を投入したい」
「設備停止中の清掃時間を短縮したい」
「人力による搬送作業を見直したい」
といったご相談にも対応しています。
まとめ
樹脂工場では、樹脂ペレットや樹脂粉末、各種添加剤など、多様な粉体・粒体原料が使用されています。
これらの搬送や回収作業を効率化することで、
- 作業者の負担軽減
- 原料ロスの低減
- 清掃作業の効率化
- 作業環境の改善
- 設備停止時間の短縮
につながる可能性があります。
一方で、樹脂原料は粒径や比重、流動性、摩耗性などが異なるため、現場条件や搬送物に適した設備選定が重要です。
設備導入をご検討の際は、実際の搬送物を使用した搬送テストを行い、現場に適した設備構成を検討することをおすすめします。
設備導入や設備改善をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
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