この記事でわかること
- セメント工場で扱われる粉体・粒体の種類
- セメント工場で発生しやすい回収・搬送の課題
- 空気搬送機を活用できる工程
- 導入時に確認したいポイント
- ジェクターを活用した設備改善の考え方
はじめに
セメント工場では、原料の受け入れから焼成、粉砕、出荷まで、多くの工程で粉体・粒体を取り扱っています。
代表的な搬送物として、
- セメント
- 石灰石
- クリンカー
- 石こう
- フライアッシュ
- 高炉スラグ微粉末
- 石炭灰
などが挙げられます。
これらの粉体はコンベアやスクリューコンベア、空気輸送設備などで搬送されていますが、設備周辺へのこぼれや粉じんの発生により、回収・清掃作業へ多くの時間を要する場合があります。
現場によっては、
- スコップで回収している
- フレコンバッグへ積み替えている
- 台車で運搬している
- 設備停止中にまとめて清掃している
といったケースも少なくありません。
こうした作業を効率化する方法の一つとして、空気搬送機を活用できる可能性があります。
本記事では、セメント工場で空気搬送機を活用できる工程や導入時のポイントについて解説します。
セメント工場で扱われる主な粉体
セメント工場では、多くの粉体・粒体が工程ごとに搬送されています。
代表的なものは、
- セメント
- 石灰石
- クリンカー
- 石こう
- フライアッシュ
- 高炉スラグ微粉末
- 石炭灰
- キルンダスト
などです。
それぞれ粒径や比重、含水率が異なるため、搬送設備も搬送物に合わせて選定する必要があります。
セメント工場で発生しやすい課題
粉体のこぼれによる原料ロス
コンベアや投入設備周辺では、粉体がこぼれることがあります。
少量でも日々積み重なることで、
- 原料ロス
- 清掃時間の増加
- 作業環境の悪化
につながる場合があります。
粉じんの発生
セメントやフライアッシュなどは非常に細かい粉体です。
設備の切り替えや投入時には粉じんが発生しやすく、
- 作業環境の悪化
- 清掃頻度の増加
- 周辺設備への堆積
などが課題になることがあります。
人力による回収作業
設備周辺へ堆積した粉体を、
- スコップ
- ほうき
- 掃除機
- 台車
などで回収している現場もあります。
粉体は重量があるため、繰り返し作業による負担が大きくなる場合があります。
設備停止中の清掃
設備内部やピットへ粉体が堆積すると、生産停止中にまとめて清掃するケースがあります。
回収作業が長引くほど、生産再開までの時間も延びる可能性があります。
空気搬送機を活用できる工程
床面へこぼれたセメントの回収
設備周辺へこぼれたセメントを吸引し、
- フレコンバッグ
- ドラム缶
- 回収容器
などへ直接搬送できる可能性があります。
コンベア下の粉体回収
ベルトコンベアやスクリューコンベア下部には、粉体が徐々に堆積する場合があります。
吸引ホースを使用することで、狭い場所でも回収しやすくなる可能性があります。
ピット内の清掃
設備下部やピット内へ堆積した粉体は、人力での回収に時間がかかります。
空気搬送機を使用することで、回収作業の効率化につながる可能性があります。
集じん設備で回収した粉体の搬送
集じん機へ回収された粉体を、
- 回収容器
- フレコンバッグ
- 処理設備
まで搬送する用途にも活用できる可能性があります。
導入時に確認したいポイント
セメント工場では搬送物によって性質が異なります。
導入前には、
- 粒径
- 比重
- 水分量
- 搬送距離
- 搬送量
- 配管レイアウト
- コンプレッサー容量
- 異物混入の有無
などを確認することが重要です。
特にセメントは吸湿しやすいため、水分の影響も考慮した設備選定が必要です。
ジェクターを活用した設備改善
空気搬送機ジェクターは、お手持ちのコンプレッサー(圧縮空気)と接続するだけで使用できます。
ジェクターは、
- 吸引
- 搬送
- 投入
- 排出(散布)
を1台で行える空気搬送機です。
本体内部はシンプルなストレート構造で、駆動部を持たないため、メンテナンス性にも配慮されています。
セメント工場では、
- セメントの回収
- フライアッシュの搬送
- コンベア周辺の清掃
- ピット内の粉体回収
- 集じん設備との組み合わせ
などへの活用が考えられます。
搬送物によって適した設備構成は異なるため、エコ・ワークでは実際の搬送物を使用した搬送テストをご提案しています。
排出部の摩耗対策
空気搬送設備では、排出部が最も摩耗しやすい箇所です。
セメントやクリンカー、高炉スラグなどは摩耗性が高く、長期間搬送するとホースや排出口が摩耗する可能性があります。
エコ・ワークでは、摩耗性の高い搬送物には排出部へ接続するセラミック補強耐摩耗ホースをご提案しています。
搬送物に適したホースを選定することで、設備の安定稼働や交換頻度の低減につながります。
関連動画
ブラスト材回収・分別作業
パーライト回収・投入作業
エコ・ワークのサポート
エコ・ワークでは、搬送物の性状や現場条件を確認したうえで、空気搬送機ジェクターを活用した設備構成をご提案しています。
セメント工場で扱われる粉体についても、実際の搬送物を使用した搬送テストを行うことで、
- 安定して吸引・搬送できるか
- 必要な搬送能力を確保できるか
- 配管内で詰まりが発生しないか
- 摩耗対策が必要か
- 集粉機や分別機との組み合わせが必要か
などを事前に確認できます。
「こぼれたセメントを効率よく回収したい」
「コンベア下の粉体清掃を省力化したい」
「集じん設備で回収した粉体を搬送したい」
「ピット内の堆積物を短時間で回収したい」
といったご相談にも対応しています。
まとめ
セメント工場では、セメントやクリンカー、石灰石、フライアッシュなど、多くの粉体・粒体を取り扱います。
これらの搬送・回収作業を効率化することで、
- 人力による回収作業の負担軽減
- 原料ロスの低減
- 設備周辺の清掃効率向上
- 作業環境の改善
- 設備停止時間の短縮
につながる可能性があります。
一方で、セメントは吸湿しやすく、クリンカーや高炉スラグは摩耗性が高いなど、それぞれ性質が異なります。
そのため、搬送物や現場条件に合わせた設備選定が重要です。
設備導入をご検討の際は、実際の搬送物を使用した搬送テストを行い、最適な設備構成を検討することをおすすめします。
設備導入や設備改善をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
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