JC400とJC900の違いとは?集粉機ジェクロンの選び方をわかりやすく解説

この記事でわかること

  • 集粉機ジェクロンのJC400とJC900の違い
  • JC400が向いている現場
  • JC900が向いている現場
  • 対応するジェクターの違い
  • 設置スペースを確認するポイント
  • 電源・圧縮空気条件の違い
  • 回収量だけで機種を選ばない理由
  • ジェクター+ジェクロンの設備構成を選ぶポイント
  • 機種が分からない段階でも相談できる理由

はじめに

集粉機「ジェクロン」の導入を検討すると、

「JC400とJC900は何が違う?」

「JT38を使うならどちら?」

「JT75と組み合わせる場合は?」

「回収量が多ければJC900を選べばいい?」

「工場内に置くスペースが狭い場合はどうする?」

といった疑問が出てきます。

ジェクロンには、

  • JC400
  • JC900

の2タイプがあります。

どちらも、空気搬送機「ジェクター」から送られてきた搬送物と空気を分離しながら集粉・回収する設備ですが、

対応するジェクター、設備寸法、必要な電源などが異なります。

そのため、

「大きい方を選べば安心」

「回収量が少ないからJC400」

と単純に判断するのではなく、

  • 使用するジェクター
  • 搬送物
  • 必要処理量
  • 設置スペース
  • 電源
  • 圧縮空気
  • 最終的な回収方法

などを確認して選定することが重要です。

本記事では、JC400とJC900の違いと、現場に適したジェクロンを選ぶためのポイントについて解説します。


まずジェクロンとは?

ジェクロンは、ジェクターから送られてきた、

搬送物+搬送空気

を受け入れ、

  • 搬送物と空気を分離
  • 粉じんをフィルターで捕集
  • 搬送物を下部へ回収

する集粉設備です。

基本的な設備構成は、

搬送物

吸引ホース

ジェクター

排出ホース

ジェクロン

フレコンバッグなどへ回収

となります。

ジェクターが「吸引・搬送」を担当し、

ジェクロンが「分離・集粉・回収」を担当します。


JC400とJC900の大きな違い

JC400とJC900を比較すると、主に次の項目が異なります。

JC400

  • コンパクトタイプ
  • 対応ジェクター:JT19、JT38
  • 全高:2,511mm
  • 全長:1,039mm
  • 幅:1,200mm
  • 使用電源:三相200V・2.2kW
  • 圧縮空気を使用

JC900

  • 大量回収や複数ジェクター使用にも対応するタイプ
  • 対応ジェクター:JT19~JT75
  • 全高:2,600mm
  • 全長:1,668mm
  • 幅:1,530mm
  • 使用電源:三相200V・3.7kW
  • 圧縮空気を使用

つまり、

比較的小型のジェクターとコンパクトに構成したい場合はJC400

大型ジェクターや大量回収を考える場合はJC900

が一つの目安になります。


JC400とは?

JC400は、

コンパクトで狭い場所に設置しやすいタイプ

です。

対応するジェクターは、

  • JT19
  • JT38

です。

全高は2,511mm、全長1,039mm、幅1,200mmとなっています。


JC400の特徴① コンパクトな設備構成

JC400の大きな特徴は、JC900と比較して設備寸法を抑えられる点です。

例えば、

  • 工場内の通路横
  • 設備周辺
  • 限られたスペース
  • 仮設作業

など、設置スペースに制約がある現場ではJC400を検討できます。


JC400の特徴② JT19・JT38と組み合わせる

JC400は、

JT19、JT38

に対応しています。

そのため比較的小型のジェクターを使用する作業で、

吸引・搬送した粉体を集粉して回収したい

場合に組み合わせることができます。


JC400の特徴③ 三相200V・2.2kW

JC400では、

三相200V・2.2kW

の電源を使用します。

また、フィルターの逆洗などに圧縮空気も使用します。

そのため導入前には、

  • 設置予定場所に三相200Vを確保できるか
  • 圧縮空気を供給できるか

も確認します。


JC400が向いている現場

例えば、

  • JT19・JT38を使用している
  • 設置スペースをできるだけ抑えたい
  • 工場内清掃で使用したい
  • 比較的小規模な回収作業
  • 微粉体を袋へ回収したい

といった場合には、JC400を検討できます。


JC900とは?

JC900は、

複数のジェクターを使用する場合や、大量に回収するケースにも対応するタイプ

です。

対応するジェクターは、

JT19~JT75

です。

そのため、

JT50やJT75などの大型ジェクターを使用する場合には、JC900を検討します。


JC900の特徴① 幅広いジェクターに対応

JC900では、

  • JT19
  • JT38
  • JT50
  • JT75

など、JT19~JT75までのジェクターに対応します。

そのため、比較的大きな搬送量が必要な現場にも設備構成を広げやすくなります。


JC900の特徴② 大量回収を行うケースに対応

JC900は、

大量に粉体・粒体を回収する現場

での使用を想定できます。

例えば、

  • 焼却灰回収
  • ブラスト材回収
  • 定修工事
  • 大量の堆積物回収

などです。


JC900の特徴③ 複数のジェクターを使用するケース

現場によっては、

複数箇所から同時に吸引したい

というケースがあります。

JC900は、複数のジェクターを使用して大量回収を行うケースにも対応します。

そのため、

1台のジェクターだけでなく、

複数箇所から集中的に回収したい現場

でも検討できます。


JC900の特徴④ 三相200V・3.7kW

JC900では、

三相200V・3.7kW

を使用します。

JC400よりも必要な電力が大きいため、導入前には現場の電源設備を確認します。

また、JC400と同様に圧縮空気も使用します。


JC900の寸法

JC900の主な寸法は、

  • 全高:2,600mm
  • 全長:1,668mm
  • 幅:1,530mm

です。

JC400より大型になるため、

設置スペースだけでなく、搬入経路も確認することが重要です。


JC400とJC900を比較

大まかに整理すると、

JC400

向いているケース

  • JT19・JT38を使用
  • 設置スペースが限られる
  • 比較的コンパクトな設備構成
  • 工場内清掃など

JC900

向いているケース

  • JT50・JT75などを使用
  • 大量回収
  • 複数ジェクターを使用
  • 大規模な回収作業

という違いがあります。


「回収量」だけで選ばない

ジェクロンを選ぶ際、

「大量ならJC900」

という判断だけでは不十分です。

例えば、

回収量はそれほど多くない

としても、

JT50を使用する

のであればJC900を検討する必要があります。

逆に、

比較的小規模な回収作業

で、

JT38を使用する

のであればJC400を選択できる可能性があります。


まず使用するジェクターを確認する

機種選定では、

どのジェクターを使用するか

が非常に重要です。

例えば、

JT19・JT38

JC400またはJC900を検討。

JT50・JT75

JC900を検討。

という形になります。


そもそもジェクターの機種が決まっていない場合

もちろん、

「ジェクロンを使いたいけれど、ジェクターもまだ決めていない」

というケースもあります。

その場合には、

  • 搬送物
  • 搬送量
  • 搬送距離
  • 高低差
  • 必要処理時間

などからジェクターを選定し、その後ジェクロンを組み合わせます。

つまり、

先にJC400・JC900を選ぶ必要はありません。


判断ポイント① 搬送物

まず確認したいのは、

何を回収するか

です。

例えば、

などです。

材料によって、

  • 粒径
  • 比重
  • 水分
  • 摩耗
  • 粉じん量

などが異なります。


微粉体ではジェクロンとの組み合わせが有効

例えば、

  • 焼却灰
  • フライアッシュ

などでは、搬送物と空気を分離しながら回収する必要があります。

この場合、

ジェクター

ジェクロン

フレコン

という設備構成を検討できます。


判断ポイント② 必要な回収量

次に、

どのくらい回収したいのか

を確認します。

例えば、

  • 1回100kg
  • 1時間500kg
  • 1日数t

では必要な設備構成が異なります。


「搬送できる」だけでは設備選定できない

例えば、

1tを搬送できる

としても、

処理時間が5時間

では、

1時間以内に終わらせたい現場には適していません。

そのため、

何kg・何tを、何時間で処理したいか

を確認します。


判断ポイント③ 使用するジェクター

JC400とJC900では対応ジェクターが異なります。

そのため、

現在使用している、

または導入予定の、

  • JT19
  • JT38
  • JT50
  • JT75

などを確認します。


判断ポイント④ 設置スペース

ジェクロンは、設備本体だけ置ければよいわけではありません。

周囲には、

  • フレコンバッグ
  • 作業員
  • フレコン交換スペース
  • フォークリフト動線

なども必要になります。


JC400でも高さは約2.5mある

JC400はコンパクトタイプですが、

全高は2,511mmあります。

そのため、

「コンパクトだからどこでも置ける」

というわけではありません。

例えば、

  • 天井高さ
  • 配管
  • ダクト

なども確認します。


JC900では幅・奥行きも確認

JC900は、

全長1,668mm
幅1,530mm

です。

本体スペースに加えてフレコン交換や作業スペースまで考える必要があります。


判断ポイント⑤ 搬入経路

意外と見落としやすいのが、

設備を設置場所まで運べるか

です。

例えば、

  • 工場入口
  • 通路
  • 段差
  • 階段
  • エレベーター

などがあります。

設置スペースがあっても、そこまで搬入できなければ使用できません。


判断ポイント⑥ 電源

JC400とJC900では必要電力が異なります。

JC400

三相200V・2.2kW

JC900

三相200V・3.7kW

です。

そのため、

使用予定場所で必要な電源を確保できるか

を確認します。


ジェクター本体とは動力条件が異なる

ジェクター本体は圧縮空気を利用して作動します。

一方、ジェクロンではターボファンなどを使用するため電源が必要です。

そのため、

ジェクター
→ 圧縮空気

ジェクロン
→ 三相200V+圧縮空気

というように設備全体で必要なインフラを確認します。


判断ポイント⑦ 圧縮空気

ジェクロンではフィルターの逆洗などに圧縮空気を使用します。

また、ジェクター自体も圧縮空気によって材料を搬送します。

そのため、

など、どこから圧縮空気を供給するか確認します。


工場内エアーを使用できる可能性もある

工場に既設の圧縮空気設備がある場合には、条件が合えば使用できます。

確認したいのは、

  • 圧力
  • 空気量
  • 配管径
  • 取り出し口
  • 他設備との同時使用

などです。


判断ポイント⑧ フレコンの交換方法

ジェクロンで粉体を回収する場合には、

フレコンが満杯

交換

回収再開

という作業が発生します。

そのため、

  • フレコンを吊れるか
  • フォークリフトが入れるか
  • 満杯後に搬出できるか

なども重要です。


ジェクロンの設置場所は回収後の動線から考える

例えば粉体を回収する場所が狭くても、

ジェクターで材料を搬送し、

広い場所へ設置したジェクロンまで送る

方法があります。

ジェクターでは条件によって、

排出側200m程度の長距離搬送

が可能なケースがあります。

そのため、

回収場所のすぐ近くにジェクロンを置くことだけが選択肢ではありません。


例えば建屋外へ回収する

設備内部

吸引ホース

ジェクター

排出ホース

建屋外

ジェクロン

フレコン

という構成です。

これなら、

  • フレコン交換
  • フォークリフト搬出

を行いやすい場所へ回収物を集約できる場合があります。


ジェクターの吸引側は5m程度を推奨

ジェクターでは、

吸引側を短くし、長距離は排出側で送る

ことを基本として考えます。

吸引側は5m程度を推奨しています。

現場によっては10m程度で使用されているケースもあります。


高低差がある場合も確認

ジェクターでは条件によって、

高さ100m程度の搬送が可能なケース

があります。

例えば、

地下設備

ジェクター

地上

JC900

フレコン

という構成も検討できます。

ただし、実際の搬送能力は搬送物・水平距離・高低差・搬送量・圧縮空気条件などによって変わります。


JC400が向いている具体例

例えば、

工場内で発生する微粉体をJT38で吸引し、

数十m先のフレコンへまとめたい

という現場です。

設置スペースが限られ、必要な回収規模も比較的小さいのであれば、JC400を検討できます。


JC900が向いている具体例

例えば、

焼却炉内部に堆積した焼却灰をJT50やJT75で吸引し、

建屋外まで搬送してフレコンへ回収する

という現場です。

大型ジェクターを使用するため、JC900を検討します。


複数箇所を同時回収したい場合

例えば大規模な定修工事で、

複数箇所から同時に吸引する

場合です。

複数のジェクターを使用して大量回収を行う構成では、JC900が候補になります。


大きい設備を選べばよいわけではない

設備選定では、

「JC900なら大きいから何でも対応できそう」

と考えることもあります。

しかし必要以上に大型の設備を選べば、

  • 設置スペース
  • 電源
  • 搬入
  • 運用

などの条件も大きくなります。

そのため、

必要な能力に合った設備を選ぶこと

が重要です。


JC400で十分な現場にJC900を入れる必要はない

例えば、

JT38を1台使用し、

比較的少量の粉体を回収する

のであれば、JC400で対応できる可能性があります。

設備選定では、

「最大能力」

ではなく、

実際の現場に必要な能力

を見ることが重要です。


JC400・JC900のどちらか迷ったら何を伝える?

最初のご相談では、分かる範囲で、

  • 搬送物
  • 現在の回収方法
  • 回収量
  • 1時間あたり必要処理量
  • 使用予定のジェクター
  • 搬送距離
  • 高低差
  • 設置スペース
  • フレコンへ回収するか
  • 電源
  • コンプレッサー・工場エアー

などを教えていただくと設備構成を検討しやすくなります。


ジェクターの機種が分からなくても相談できる

例えば、

「焼却灰を1日2t回収したい」

「現在4人でスコップ作業をしている」

「50m先へフレコンを置きたい」

という情報でも構いません。

そこから、

ジェクターの機種

必要なホース

JC400またはJC900

という順番で設備構成を検討できます。


現場写真も有効

例えば、

  • 回収物
  • 現在の作業場所
  • ジェクター設置候補
  • ジェクロン設置候補
  • フレコン交換場所
  • ホースルート

の写真があれば、より具体的に検討できます。


「JC400とJC900どちら?」という問い合わせでも構わない

設備の細かな仕様まで決める必要はありません。

例えば、

「JT38で灰を吸いたいがJC400で足りる?」

「JT50ならJC900になる?」

「設置スペースが狭いけれど使える?」

といった段階でもご相談いただけます。


エコ・ワークでは設備全体から選定

エコ・ワークでは、

ジェクロン単体だけを見るのではなく、

搬送物

ジェクター

排出ホース

ジェクロン

フレコン

まで一つのシステムとして確認します。

そのため、

  • 必要なジェクター
  • 搬送距離
  • 集粉方法
  • ジェクロン
  • フレコン回収

まで含めた設備構成をご提案します。


全国で運用方法もご案内

ジェクター・ジェクロンは、

機種を選んで設置すれば終わり

ではありません。

実際には、

  • ジェクターをどこへ置くか
  • 吸引ホースをどう使うか
  • 排出ホースをどう通すか
  • ジェクロンをどこへ置くか
  • フレコンをどう交換するか

によって作業効率が変わります。

エコ・ワークでは、機器の販売だけでなく、全国の現場で使い方や運用方法の指導も行っています。


まとめ

集粉機「ジェクロン」には、

JC400

と、

JC900

があります。

JC400は、

  • JT19・JT38に対応
  • コンパクトなタイプ
  • 全高2,511mm
  • 全長1,039mm
  • 幅1,200mm
  • 三相200V・2.2kW

です。

JC900は、

  • JT19~JT75に対応
  • 複数ジェクターの使用や大量回収にも対応
  • 全高2,600mm
  • 全長1,668mm
  • 幅1,530mm
  • 三相200V・3.7kW

です。

JC400とJC900を選ぶ際には、

単純な本体サイズだけではなく、使用するジェクター・搬送物・回収量・設置スペース・電源・圧縮空気・回収後の搬出方法まで確認すること

が重要です。

「JC400とJC900のどちらが合うか分からない」

「JT38と組み合わせるジェクロンを知りたい」

「JT50・JT75を使って大量回収したい」

「設置スペースに入るか確認したい」

「ジェクターも含めて機種選定してほしい」

という場合には、お気軽にエコ・ワークまでお問い合わせください。

現在の搬送物・回収量・搬送距離・現場条件を確認し、ジェクターからジェクロン、フレコン回収まで適した設備構成をご提案いたします。


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